こんにちは!ひーたぱぱです。
今日はビル・パーキンスさんの著書『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』をご紹介します!
[2020/9/30 ダイヤモンド社]
著者のビル・パーキンスさんはアメリカのアイオワ大学を卒業後、ウォールストリートで働いたのち、エネルギー分野でのトレーダーとして成功を収めれ、現在は1億2千万円ドルの資産を抱えるヘッジファンドマネージャーでありながら、ハリウッド映画のプロデューサーなど様々分野に活躍の場を広げています。
著者は本書で、若いときからただお金を貯めたり増やしたりして使わずに年を取って行き、死ぬときに一番資産が多くなっているという状況ではなく、若いときから使うべきときにお金を使って人生を豊かにして、人生の最期にたくさんの思い出とともに死んでいこうということを書かれています。
夏の間せっせと働いて冬に備えて蓄えていた勤勉なアリと、夏の間 気楽に自由に遊んで過ごして冬を向かえたキリギリスが描かれています。
結果、冬にアリは生き残り、キリギリスには悲惨な現実が待っていた・・・。
→ アリは「いつ」 遊ぶことができるのだろう?
【ただ生きるだけではなく、十分に生きる。経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考える。】
これが本書のテーマです。
死ぬ前に後悔することトップ2
オーストラリア人のブロニー・ウェアさんは、長年、緩和ケアの介護者として数多くの患者を看取ってきた中で、余命数週間の患者たちに「人生で後悔していること」を聞いていたとのこと。
その中でのトップ2がこちら。
①「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」
●勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった
●他人が望む人生ではなく、自分の心の赴くままに夢を追い求めればよかった
人々は、自分の夢を実現できなかったことを後悔していた。
自分の心の声に耳を傾けず、誰かに用意された人生を生きていると、人生の最期に大きな後悔を抱くのかもしれない。
②「働きすぎなかったらよかった」
男女合わせると2位だが、男性に限るとこれが1位とのこと。
●働きすぎなかったらよかった
●働きすぎは後悔しても、一生懸命に子育てしたことを後悔する人はいなかった。
●私が看取った男性はみな、仕事優先の人生を生きてきたことを深く後悔していた。
ブロニー・ウェアさんが看取った男性はみな、仕事優先の人生を生きてきたことを深く後悔していた。
働きすぎた結果、子どもやパートナーと一緒に時間を過ごせなかったことを後悔していた。
「今しかできないこと」に投資する
●あなたは喜びを先送りしすぎている
●今しかできないことに、惜しみなく金を使え
●人生の充実度を高めるのは、“そのときどきに相応しい経験”なのだ。
将来のため、老後のために、若いときの「今」やりたいことを我慢して先送りして、「今」を犠牲にしている。
「今」しかできなことがある。
「今」したいことを「老後」に回すと大きな後悔を生む。もはや老後にはしたくなくなっていることもある。
タイミングを逃さず「今」に金を使おう。
一刻も早く経験に金を使う
●人生最後に残るのは結局「思い出」だけ
●キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもう少し今を楽しむべき。
●とにかく早い段階で経験に投資すべきだ。そうすれば、年を重ねるほどに驚くほど多くのリターンが得られる。
節約して備えることも大事だが、今をもっと大事に考えるべき。
若いときの今に金を使い投資することで、その経験と思い出は一生残る。
今に金を使い、思い出をたくさん作ろう。
ゼロで死ぬ
●金を稼ぐことだけに費やした年月は二度と返ってこない。
●老後のための貯蓄は、ほとんど使わずに終わる。
●今の生活を犠牲にしてまで、老後に備えすぎるのは、大きな間違い。
老後に備えて金を貯めても、年をとるとやりたいことがなくなり、金を使わなくなる。
また、やりたいとことをやる体力や、やりたいと思えるエネルギーがなくなってくる。
やりたいことが多くて体力とエネルギーがある今、金を使おう。
感想
世の中の当たり前な考え方として、「節約して金を貯めて、将来のため、老後のために蓄えよう」という風潮があるような気がします。
たしかに私もそう思って、節約して貯めようと思っていました。
もちろん、浪費はせず、生活に困らないようにお金を蓄えておくことは必要です。
しかし、人生最期に人生の満足度を決めるのは、思い出の量。
年をとると金を使わなくなるので、やりたいことがたくさんあって、元気でエネルギーあふれる若いとき「今」に金を使って、たくさん思い出を作っていこうという著者の考えが心に沁みました。
また、思い出は、何年たっても何度でも当時の体験を思い出して、そのたびに幸せを感じることができるようです。
「今」を犠牲にせず、やりたいことを先延ばしにせず、ほどよく貯めて、やりたいことや自己投資には惜しみなく金を使い、人生の豊かさを最大にしていきたいと思える本でした。
おわり