【ちきりんさん著書】『マーケット感覚を身につけよう』 ~「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法~

こんにちは!ひーたぱぱです。

今日は、ちきりんさんの著書『マーケット感覚を身につけよう』をご紹介します!

[2015年2月19日 第1刷発行、ダイヤモンド社]

本書でいう「マーケット感覚」とは、「売れるものに気がつく能力」「価値を認識する能力」のこと。

「マーケット=市場(しじょう)」と聞くと、経営者や金融関係のビジネスマンにだけ必要な話かと思われる方もいるかもしれません。

しかし、本書では「マーケット感覚」を、一般の会社員・公務員・学者・医者・専業主婦・アーティスト・エンジニアなど、すべての人の働き方や生き方に深く関わってくる能力としています。

学校では教えてくれない、でも、社会で稼ぎ、人生を豊かにするためにすべての人に必須となるこの能力を、本書では多くの事例を交えながらわかりやすく説明しています。

マーケット感覚

「マーケット感覚」とは①

いたる所で市場化が進み、不確実性が高まるこれからの社会では、英語力や資格などの個別のスキルよりも、「何を学ぶべきか?」「自分は何を売りにすべきか?」という「本質的な価値」を見抜く、一段上のレベルの能力が必要になる。その力を、本書では「マーケット感覚」と命名。

「マーケット感覚」とは②

別の言い方をすれば、「社会の動きがこれからどうなるのか」「今ヒットするのはどんなものか」などわかるアンテナやセンサーに当たるものであり、「生きる力」「稼ぐ力」と呼ばれているものの核とも言える能力。

市場化を加速させたインターネット

昔の「マーケット=市場(しじょう)」は「市場(いちば)」だった。

市場(いちば)では、「ものを売りたい人」と「ものを買いたい人」が集まり、それぞれの「売りたいもの」と「買いたいもの」がマッチングした時に売買が成立します。

売りたい人は、同じジャンルのものを売っているお店が同じ市場(いちば)の中にあるので、どうしたら自分の店のものが売れるのかを考えて、お客さんに買ってもらおうとします。

お客さんもより良いものを安く買うために、色々なお店を見て回ります。

この「売りたい人」と「買いたい人」が集まる場所が「マーケット=市場(しじょう)」

現在では、インターネットの普及により、これまでは「マーケット化=市場(しじょう)化」されていなかったものがどんどん市場化していきました。

就活市場

インターネットが普及する前の就職の方法は、「コネ入社」だったのです。

自分の子や知り合いの子を、つてのある会社のえらい人に紹介して就職する。これが当たり前だったよう。

このような状況では、採用する会社側もあまり人を選べないし、就職する側もあまり会社を選べませんでした。また、地域も限定されていました。

しかし、インターネットが普及した現在では、大手会社(リクナビ、マイナビ、などなど)の就活サイトを通じて、会社は全国のたくさんの学生を選考でき、就活生も全国のたくさんの会社から就職先を選べるようになりました。

大手会社が「就活サイト」という「市場(いちば)」を提供してくれているのです。

そこで会社と就活生の双方に必要なってくるのが「マーケット感覚」。

お互い「よりよい人を採用するために」「より良い自分の好きな会社を選ぶ」ためにアピールしていく必要があるのです。

婚活市場

昔の結婚は「お見合い」が主流でした。

さらに昔になると、結婚して初めてお互いの顔を見るなんてことも!

昔のお見合いでは、それぞれの親が自分の子の結婚相手を探してきて、お見合いをして、結婚していたそう。

あまり結婚相手を選ぶこともできないから、よほど相手のことが嫌ではない限り結婚するというパターンも少なくなかったようです。

しかし、インターネットが普及した現在では、「マッチングアプリ」があります。

マッチングアプリが婚活を市場(しじょう)化させたのです。

ネット上の婚活市場では無数の男女が登録していて、お互いの条件に合う人を探していきます。

ここでも必要になってくるのが「マーケット感覚」!

より良い条件で自分好みの相手を見つけるために、男女が自分を売り込んでいくのです!

「葉っぱビジネス」で年収1千万円を稼ぐおばあちゃん

徳島市から車で1時間ほどの山間地域に上勝町という人口1,800人ほどの小さな町があります。特に産業もなく、山しかありません。

しかし、「山しかない・・・」と嘆くのではなく、「山」と「マーケット感覚」があればビジネスになるのです!「山がある」と考えるのです!

日本料理店に「葉っぱ」が売れる

日本料理には、お皿に添える紅葉や蓮の葉などの「つまもの」が必要とされています。

ここに着目した人が「山しかない」上勝町で、会社を作り、山の葉っぱを日本料理店に売るビジネスを起こしたのです!

年収1千万円を稼ぐおばあちゃん

東京や京都や大阪の日本料理店は、この会社に必要な葉っぱの種類と数を伝えます。

上勝町の山で葉っぱを採りにいくのは、町のおじいちゃんとおばあちゃんです。

おじいちゃんとおばあちゃんと言っても、山で長年農業をやってきているので体は元気です。

おじいちゃんとおばあちゃんは会社から依頼のあった葉っぱを採ってきて会社へ渡し、会社が日本料理店へと渡します。

ここでもインターネットの登場です!

なんとこの会社はネット上でおじいちゃんとおばあちゃんに、今日必要な葉っぱの種類と枚数をお知らせします。早いもの勝ちで、ネット上での発注を受けたおじいちゃんとおばあちゃんが葉っぱを納品して利益を得ることができます。

早いもの勝ちなので、パソコンとタブレットの2台合わせ技で最新の注文を確認し、どんどん受注して、年収1千万円を越えるおばあちゃんまでいるのです!

恐るべしマーケット感覚!

おわり!

【ドリルを売るには穴を売れ】お客さまはモノではなく価値を買っている!お客さまにモノ・サービスを売っているのでは「価値」を提供すること。お客さまは受け取った「価値」の対価として「お金」を払ってくれる。マーケティング入門の決定版!!...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA