「酒は百薬の長」ではなかった!
こんにちは!ひーたぱぱ(@hita_papa)です。
「毎日飲んでいるわけじゃないけど、なんとなくお酒が習慣になっている」
「やめたほうがいい気はするけど、完全に断つのはハードルが高い」
そんなふうに感じたことはありませんか?
精神科医・垣渕洋一さんの著書『「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本』は、“お酒をやめるべき人”を断罪する本ではありません。
むしろこの本は、「やめてもいいし、やめなくてもいい。でも、一度立ち止まって考えてみよう」と、やさしく問いかけてくれる一冊です。
この記事では、本書の内容をわかりやすくまとめつつ、実際に読んで感じたこと・印象に残ったポイントを、正直な感想として紹介します。
本書の概要|「断酒本」ではなく「選択の本」
本書の最大の特徴は、「いますぐ断酒しなさい」とは一切言わないことです。
著者は精神科医として、多くの患者と向き合ってきた立場から、
- なぜ人はお酒を飲むのか
- お酒が“問題”になる境界線はどこなのか
- やめたい気持ちと、やめたくない気持ちが同時に存在する理由
こうしたテーマを、とても冷静かつ丁寧に解説しています。
読んでいて感じるのは、「説教臭さがまったくない」という点です。
印象に残ったポイント①
「お酒をやめたい」と思う時点で、すでにサインは出ている
本書では、「そろそろやめようかな」と思ったこと自体が、自分の中にある“違和感”の表れだと語られています。
これはとても重要な視点です。
多くの人は、
- 体を壊してから
- 家族や仕事で問題が起きてから
初めて「お酒をやめなきゃ」と考えます。
でもこの本は、“まだ大きな問題が起きていない段階”で立ち止まることの価値を教えてくれます。
印象に残ったポイント②
「適量」は人によってまったく違う
世間でよく言われる「お酒は適量ならOK」という言葉。
本書では、この“適量”がどれほど曖昧なものかを、具体例を交えて説明しています。
- 同じ量でも、翌日に影響が出る人・出ない人がいる
- 年齢、体質、ストレス状況で影響は大きく変わる
- 「昔は大丈夫だった」は、今の自分には当てはまらない
このあたりは、30代・40代以降の読者ほど「グサッ」と刺さる内容です。
印象に残ったポイント③
お酒をやめる=人生がつまらなくなる、ではない
「お酒をやめたら、楽しみが減りそう」
これは多くの人が感じる正直な不安です。
本書では、
- お酒が担っていた役割(ストレス解消・気分転換)
- それを別の形で満たす方法
についても現実的に触れられています。
無理にポジティブ変換をせず、「最初は物足りなく感じるのが普通」と書いてある点に、誠実さを感じました。
読んで感じた率直な感想
この本を読んで一番よかったのは、「やめる・やめない」の二択から解放されることです。
- 完全断酒じゃなくてもいい
- まずは量を減らしてみてもいい
- 一度やめて、また考えてもいい
そう思えるだけで、お酒との向き合い方が一気にラクになります。
「お酒をやめたい人のための本」というより、「お酒とどう付き合うかを考えたい人のための本」だと感じました。
こんな人におすすめ
- 最近、お酒が翌日に残るようになった
- 飲まない日があると、少し不安になる
- 健康診断の数値が気になり始めた
- 断酒本はハードルが高いと感じている
ひとつでも当てはまるなら、この本は“ちょうどいい距離感”で寄り添ってくれます。
まとめ:「考えるきっかけ」をくれる一冊
『「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本』は、人生を劇的に変えるノウハウ本ではありません。
でも、
- 自分のお酒習慣を客観視できる
- 「このままでいいのかな?」と考える余白が生まれる
- 無理のない選択肢が見えてくる
そんな静かな変化を与えてくれる一冊です。
「やめるかどうか」を決める前に、まずは読んでみる価値は十分にあると感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になればうれしいです。
アルコールのデメリットをわかりやすく教えてくれる本
それではまた
Follow @x

